おもちの投資blog

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【割安株長期投資】「オービス・インベストメンツ」の投資手法とは

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6兆円ファンドが挑む割安株長期投資の真髄

今日は今、海外投資家の間で注目を集めている日本株投資、その中でも特にユニークな投資哲学を持つ「オービス・インベストメンツ」についてご紹介します。

 

オービス・インベストメンツは、約6兆円(400億ドル)を運用する世界的なファンドですが、その投資スタイルは一言でいうと「本質的価値に対しての割安さ」を追求するもの。表面的な数字や市場の雰囲気に流されず、企業の中身を徹底的に分析する「本物のバリュー投資家」なのです。

 価格ではなく“価値”に注目する

「何に対して割安か?」――これはオービスの日本法人社長・時国司氏の言葉です。

 

オービスの投資スタイルの根幹にあるのは、「企業の本質的価値(インストリンスック・バリュー)」に対して、その株価がどれだけ割安かを見極めること。

PERやPBRといった指標も参考にはしますが、それらを鵜呑みにするのではなく、長期的なサイクルを含めて企業価値を徹底的に掘り下げます。

 

特徴的なのは、分析対象の期間。

なんと過去60年分のデータをさかのぼって企業を評価するのです。

金利、為替、景気といったあらゆるサイクルをまたいで、企業の真の強さや収益構造を見極める。それによって、単なる“流行りの株”ではなく、市場が過小評価している銘柄を拾いに行くのです。

 具体例① 三菱地所 ― 丸の内の不動産が“半額”で買える?

オービスが今、日本株で最も重視しているのが三菱地所

丸の内の一等地に不動産を多く抱えるこの企業が、なぜ今「割安」だと判断されたのでしょうか?

 

時国氏によれば、三菱地所のバランスシートを精査すると、実質的な株価評価(マルチプル)は0.5倍、つまり「半額」だというのです。

借入の8割が固定金利で、金利上昇リスクも抑えられている。

にもかかわらず、市場では不動産セクター全体に対してネガティブな見方が支配的で、この“ギャップ”こそがオービスの狙い目になっているのです。

 具体例② 総合商社 ― バフェットより10年も早く注目

もう一つ注目したいのが、総合商社への投資。

オービスウォーレン・バフェットより10年も早く、三菱商事などの商社株に注目していました。

 

当時は「ビジネスモデルが時代遅れ」とまで言われていた商社ですが、オービスはそこに人的資本と進化するビジネスモデルの価値を見出しました。有形純資産の0.5倍で放置されていた株価、4%を超える高配当――まさに“市場の誤解”を逆手に取った投資でした。

「成長≠良い投資先」 M7をあえて避ける理由

一方で、オービスは米国の「マグニフィセント・セブン(M7)」には一切投資していません。AppleNVIDIAのような企業がどんなに成長しても、「株価がすでに価値を織り込みすぎているならリターンは見込めない」というのが理由です。

 

これは「いい会社≠いい投資先」という明確な哲学。ITバブル時代にも「革命は正しくても、投資家は損をした」という教訓をオービスは忘れていないのです。

 コントラリアンとしての矜持

オービスの投資を支えるのは、「コントラリアン(逆張り)」という姿勢です。

これはただの逆張りではありません。市場の誤解や過剰反応を見抜き、自分の頭で考えて行動するという意味でのコントラリアンです。

 

例えば、ある銘柄が「価値100だが価格50」のときに買えるか。大抵の投資家は「今上がっている株」に飛びつきがちですが、オービスは「市場が見捨てた株」の中にこそ真のチャンスを見出します。

 

時国氏は「株価ではなく、企業価値を追い続けることが重要」と語っています。まさに、投資の王道を地道に歩む姿勢だといえるでしょう。

 個人投資家にも参考となる視点とは?

このオービスの手法から、我々個人投資家が学べることは非常に多いです。

特に以下の3点は参考になるはずです。

 

・PER・PBRに頼りすぎず、自分で企業の本質を見る
・市場の声に惑わされず、自分の頭で判断する
・割安に買って、長期でリターンを得る

 

短期的な値動きやトレンドに一喜一憂するより、企業の本当の価値に目を向ける。そういった投資こそが、真にリスクを抑え、安定したリターンにつながる道だと思います。

 

あなたもぜひ、「価値と価格のギャップ」に目を向ける“逆張りのバリュー投資”を意識してみてはいかがでしょうか?

 

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