おもちの投資ブログ

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「幻の6000万円」に泡吹いた話~ボロ株の夢と狼狽売りの現実~

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株式投資の世界には、「もしあのとき売らなければ……」「買っていれば……」という“タラレバ話”が溢れています。しかし、ここまでリアルで悔しさがにじむエピソードは、なかなかありません。

 

今回、X(旧Twitter)で注目を集めたのは、「taichinchi」さんによる1本の投稿でした。

亡くなったおばあさんへ

50円、15万株で買ったエスサイエンスは、

おじいさんが相続して保有している時に、20円あたりで、私が売りました。

その株が、今日422円なので、持っていたら、63,300,000円と聞いて泡吹いてます。

6000万円超。

誰かに盗まれたわけでも、投資詐欺にあったわけでもありません。

「自分で売ってしまった」ことによって、目の前から“消えたかもしれない”夢の金額です。

「ボロ株には夢がある」──おばあさまの慧眼

エスサイエンス社は、ニッケル製品を主力とする企業でありながら、不動産や学習塾など、多角的に事業を展開する少し異色の上場企業です。

 

taichinchiさんのおばあさまは、このエス・サイエンス株を「1株50円で15万株」──つまり750万円分を購入していました。きっかけは、業績分析などではなく、株にロマンを求めた直感。

 

「ボロ株には夢がある」

 

この言葉、ベテラン投資家の間では「仕手株狙い」や「低位株投資」に通じる価値観として知られています。現実には紙くずになることの方が多い中、それでも“万に一つ”のチャンスを信じる人は少なくありません。

 

そして、その夢が10年越しに現実になった瞬間、当事者ではなく、その株を「安値で売ってしまった孫」に襲いかかったのです。

なぜ人は「底値で売って、高値で買ってしまう」のか

taichinchiさんが売却したのは2015年頃。株価は長らく下落を続けており、心が折れた末の「狼狽売り」でした。

 

売却価格は1株20円前後。

その後、株価は低空飛行を続けますが、2025年6月、あるXアカウントが同社に言及したのをきっかけに急騰。投稿時にはすでに320円。そこから数日で422円をつけました。

 

この「21倍高」を前に、taichinchiさんは

 

「やっぱり、自分が売ると高騰するもんだな」

 

と苦笑い混じりに呟いていますが、これは投資家あるあるの最たるもの。

特に長期低迷していた株ほど、売った直後に仕手化したり、材料が出たりすることがよくあります。タイミングの皮肉、投資心理の罠ですね。

この話に学ぶべきこと

このエピソードから学べることは決して少なくありません。

 

狼狽売りは、最大の敵である
「夢」に投資するか、「現実」に向き合うか、スタンスを明確にすべし
家族から受け継いだ株には、金額以上の意味があることもある

 

私個人としては、最後のポイントが心に残ります。

taichinchiさんのおばあさまが買い、亡き後におじいさまが相続した株。

その株を孫が管理して、最終的に売却……という流れは、単なる「売買記録」ではなく、「家族の歴史」だったのではないでしょうか。

そう考えると、6000万円を逃した悔しさ以上に、「大切な人の思い」をつなげなかったことが、一番の後悔なのかもしれません。

まとめ:ボロ株の夢は「握り続けた者」にだけやってくる

エス・サイエンスがなぜ高騰したのか、今後どうなるのか──それはまた別の話です。

今回の本質は、「信じる心」を持ち続けられたか、という一点に尽きると思います。

 

「ボロ株には夢がある」

 

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