おもちの投資ブログ

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高市内閣の唯一の死角――それは円安政策だ

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歴史的な高支持率で誕生した高市内閣。

就任直後から所得税減税、ガソリン税の見直しなど、家計を直接支える政策を矢継ぎ早に打ち出し、国民の期待は一段と高まっています。

 

しかし現実には——

ガソリンも食品も高止まりしたまま。

小売価格は下がる気配すら見せず、家計の負担はむしろじわじわ増すばかりです。

 

なぜ、これほど高い支持率と積極的な減税策がありながら、物価高だけは止められないのか。

その理由は、今の日本経済が抱える「構造的な歪み」にあります。

減税は必要。しかし“構造的な円安”には無力

所得税減税は、家計支援として効果があります。

特に中間層以下にとっては、可処分所得が数%増えるだけでも、消費や生活防衛に直結します。

 

一方でガソリン税の軽減も、輸送コストや物流費に波及するため、物価全体の安定に寄与します。

これらは間違っていない。むしろ、やるべき政策です。

 

ただし、ここにひとつ“盲点”があります。

それは——

減税は「物価高の原因」ではなく、「結果」の方に効く政策である

ということです。

 

物価高の本丸が円安である以上、

いくら負担を軽減しても、円安が続けば輸入コストがじわじわ上がり、元に戻ってしまう。

 

つまり、減税は応急処置であって、根本治療にはなりません。

いまの物価高が止まらない最大の理由:日本だけ低金利

世界の潮流を見ると、円安の理由ははっきりします。

●欧米の金利はすでに“高止まり”

アメリカは政策金利を長く高水準で維持
欧州もインフレ抑制のため利上げを継続
カナダ、イギリス、豪州も同様に高金利

 

これらの国々は、インフレに直接対処するため、金利を積極的に引き上げてきました。

●一方で日本は“超低金利を継続”

政策金利はほぼゼロ
長期金利イールドカーブコントロールで抑制
マネーは期待リターンの高い海外へ流出

 

結果、円は“安全通貨”としての地位を失い、

金利差」によって恒常的に売られる通貨になってしまっています。

 

為替市場は極めてシンプルです。

金利が低い国の通貨は売られ、高い国の通貨は買われる。

日本は今、この最も基本的なルールの負け組にいるのです。

円安が続く限り、ガソリンも食品も下がらない

円安の波及効果は広範囲です。

 

ガソリン原油
食品の原材料
飼料
電力用燃料
半導体・部品
医薬品原料

 

これらはほぼすべて輸入依存。

円安が1円進むだけで、全国の消費者は“見えない形で”コストを払うことになります。

 

増税のように表に出ないため気づきにくいのですが、

円安は“最も家計に効く隠れた増税”と言っても過言ではありません。

 

ここに減税を足しても、税負担より円安負担の方が大きければ、家計は救えません。

まさにいまの日本がそれです。

ではどうすればいいのか?——答えは「金利正常化」

この状況を変えるには、政策の焦点を “為替の地合いを変えること” に置く必要があります。

 

最も効果が大きいのは、

公定歩合政策金利)の引き上げ。

 

金利を正常化すると、以下の変化が同時に起きます。

① 日本円を持つメリットが増える

海外投資家が円を買い戻しやすくなります。

② 日本からの資金流出が抑制される

金利ゆえに国外へ逃げていたマネーが、国内にとどまりやすくなります。

③ 為替が円高方向へ転換

金利差が縮まることで、為替の基調そのものが変わります。

 

この3つの作用がまとまることで、

円高 → 輸入物価低下 → 物価の安定 → 家計の負担減

という“本来あるべき改善サイクル”が回り始めます。

支持率80%の政権だからこそできる政策

金利引き上げは痛みを伴う政策です。

住宅ローン金利や企業の借入コストが上がるため、どの政権も慎重になります。

 

しかし、支持率80%の高市政権は、政治的な実行力が群を抜いています。

人気のあるうちに中途半端な政策を積み重ねるのではなく、

日本の物価と家計を本当に安定させる“根本治療”に踏み込むべき局面にきていると言えます。

円高は株高

1985年のプラザ合意後、円が急騰しました。

輸出企業からは悲鳴が上がりました。

ところが、経済評論家の長谷川慶太郎は「円高は株高。心配する必要はない」と言いました。

その後、株価は急騰したのです。

結論:減税は応急処置、円高誘導は根本治療

減税は必要
しかし円安が続く限り、物価高は止まらない
日本が本当にやるべきは「金利正常化」=公定歩合の引き上げ
円高誘導こそ、物価と家計を守る唯一の“根本治療”

 

高市内閣がこの一歩を踏み出せるかどうか。

ここが、今後の日本経済の分岐点になると思います。

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