オルカンは、この商品1本で全世界の株式に国際分散投資できるインデックスファンドです。
また、S&P500(S&P500種指数)は、米国の代表的な株価指数です。
今回の記事は、
- 新NISAで人気のファンドは何?
- オルカンは、全世界に分散されているから安心って聞くけどホントなの?
- 円安が進んだけど影響はあるの?
以上の点についてまとめました。
オルカン・S&P500への人気集中
2024年1月から新NISAが始まり、ますます「Slimオルカン」と「Slim S&P500」への人気が集中しています。
松井証券においては、1月9日時点での投資信託・月次1位はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)でした。また、2位はeMAXIS Slim米国株式(S&P500)でした。
新NISAで人気を二分する【オルカン】VS【S&P500】の特徴をわかりやすく解説!(MONEY PLUS) - Yahoo!ニュース
特に、オルカンは、国内公募の株式投資信託全体の資金流入額4689億円の4割強を占めたそうです。
eMAXIS Slim「オルカン」、1月の資金流入額は全ファンドの4割に - 資産運用・資産形成|QUICK Money World -
インド株の組み入れは極めて少ない
オルカンは、基本的に現在の市場規模を反映しており、将来の予測は行なっていません。
5年後、10年後に上昇が期待される地域・銘柄を買うことはできないのです。また、将来性に下がるであろう地域・銘柄をあらかじめ排除することもできません。
近時、有望な投資先としてインドに注目が集まっています。しかし、オルカンのインド株の組み入れは2%程度にとどまっています。
米国株バブルは崩壊する?
オルカンといっても、そのうち6割は米国に集中しています。
国別の上位構成比を見てみると、米国60%、日本6%、英国4%、中国3%で、米国に大きく偏っているのです。
また、オルカンは時価総額加重平均型の指数なので、時価総額の大きい、大型株の値動きに左右されます。アップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベットの4社だけで約10%を占めています。
先日の日経平均30万円説を紹介した記事でも書きましたが、この一部の企業が先導する米国株のバブル高は是正されるかもしれません。その時は、オルカン・ S&P500共に、影響を受けざるを得ません。
為替の影響は無視できない
オルカンやS&P500は為替の影響を受けます。
現在は円安が進んでいます。ここ3年間で見ると、実に4割以上も円安が進んでいます。
オルカンやS&P500は、ここ3年間で8割程度のリターンをたたき出していますが、このうちの6割程度は、円安によってもたらされたものです。
しかし、ここから更にさらに4割以上の円安が進むとは考え難いため、これまで様なリターンは得られないかもしれません。
まとめ
今回は、オルカン・S&P500についてまとめました。
新NISAが始まり、オルカンやS&P500に人気が集中していますが、果たしてそこに死角はないのでしょうか?
オルカンには、今注目を集めているインド株はほとんど組み入れられておりません。
また、オルカンは、米国株が6割を占めますが、米国バブル崩壊の影響も心配です。
オルカン・S&P500に投資するにしても、時期は選ぶ必要はありそうです。
それでは、皆様の成功をお祈りします。
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