【エミン・ユルマズ】「日経平均は30万円まで上昇するぞ!」
日経平均が上昇しています。
でも、こんなものではない、もっと上がる、と言っている方がいます。
今回の記事は、
- エミン・ユルマズさんの日経平均の長期見通しは?
- 日本はデフレから脱却するの?
- 米中が対立してるけど大丈夫なの?
以上の点についてまとめました。
エミン・ユルマズさんの経歴
トルコ出身。エコノミスト、複眼経済塾塾頭。
高校生のとき国際生物学オリンピックの世界チャンピオンになり、1997年に日本に留学。
日本語能力試験1級を受けて、1年後に東京大学理科一類に合格。その後、同大学院で生命工学修士を取得。
2006年野村證券入社。投資銀行部門、機関投資家営業部門に携わる。
2016年に複眼経済塾の塾頭に就任。
日経平均の長期見通し
トルコ出身のエコノミスト、エミン・ユルマズさんは、X(旧ツイッター)で、日経平均は2025年までに5万円、2030年までに9万円、2040年までに18万円、2050年までには30万円に達すると語っています。
日経平均は2025年までに5万円、2030年までに9万円、2040年までに18万円、2050年までには30万円に達すると考えています。これは保守的な予想であり、もっと上振れる可能性も十分あります。
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) 2020年5月25日
日経平均30万円の理由
エミンさんは、その理由は2つあると言います。
米国のバブル崩壊
第一の理由は、米国のバブル崩壊です。
米国の上場企業が、主要国の企業の時価総額の5割以上を占めていますが、エミンさんは、これは是正されると考えています。なぜなら、米国は名目GDPベースでみると、世界の2割程度でしかないからです。
「つまり米国株は割高です。」とエミンさんは言います。「これが是正される時、投資家の資金がどこにシフトするかというと、中国などではないと思います。円安の影響も踏まえると「日本買い」が進む可能性が高いと考えています。」
日本のインフレ進行
第二の理由は、日本経済がデフレから脱却し、マイルドなインフレが進むからです。
日本は米国と違い、長らくデフレの時代が続いていました。ですから、日本人が貯蓄を続けたのは合理性があったわけです。
しかし、インフレの時代は違います。現預金のままだと価値は目減りします。だから投資に回る可能性が高いのです。
エミンさんは「家計の貯蓄が日本株への投資に回れば、株価は大きく上昇する可能性もある」「私は、毎年3~5%のマイルドなインフレが発生する、という強気な相場設定をコロナのだいぶ前から言ってきました。」と言います。
米中の 「新冷戦」が契機
エミンさんは、米中の 「新冷戦」により、米中間に位置する日本の地政学的な重要性が高まるとしています。そして、それが世界の投資マネーを日本市場に呼び寄せる契機となると言います。
エミンさんは「かつてグローバル資本は、 米ソ冷戦の終結を受けて日本をはじめとする成熟国から、 中国やロシア、 旧共産圏の新興国に軸足を移しました。 投資マネーの流出により日本経済は長期の停滞を余儀なくされた。 同時に、 日本のメーカーも生産コストの安い中国や東南アジアに生産拠点を移転したため、 国内産業の空洞化が社会的な問題となりました。 しかし、 新冷戦はこうした動きを逆回転させていくでしょう。」と言います。
日経平均10万円までは簡単
次いで、エミンさんは「2100兆円ほどと言われる日本人の個人資産のうち、今株式が占める割合は10%程度ですが、これがもし20%になれば、210兆円が株式市場に流れ込むことになります。200兆円のお金が入ってくるだけで、日経平均は簡単に10万円まで行くことでしょう。」と強調します。
日経平均30万円は荒唐無稽な話ではない
そして最後に、「1990年のバブルの時は最大で30%まで行きました。私はこれから10年、15年くらいかけてそれくらいの割合まで行くと見ています。そうなると、500兆円から600兆円ほどの日本人のお金が日本の株式市場に流れ込んでくるでしょう。『日経平均30万円』というのも今後のインフレを計算すれば、荒唐無稽な話ではないのです。」と締めくくります。
まとめ
今回は、エミン・ユルマズさんの日経平均30万円説についてまとめました。
エミンさんは、株式市場の是正、デフレからの脱却の2つの理由により、日経平均は30万円まで上昇すると語っています。
そして、米中の 「新冷戦」により、米中間に位置する日本の地政学的な重要性が高まることもきっかけだと言います。
このような長期の見通しを立てておくことはとても大事だと思います。
それでは、皆さんの成功をお祈りします。
参考資料
【連載企画】 日経平均が30万円になるこれだけの理由 第2回|投資家のための企業情報「アイアールmagazine」web
(3ページ目)エミン・ユルマズ氏「2050年日経平均は30万円に」超少子高齢化の日本が劇的復活するワケ|日刊ゲンダイDIGITAL
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