自民党は、内部に積極財政を唱えるグループと財政規律を唱えるグループがいます。
今回の記事は、
- 今の内閣で財政規律派なのは誰?
- 安倍派が解体される中今後期待される議員は?
- 財政規律派の新体制はどうなったの?
以上の点についてまとめました。
積極財政で株価上昇
かつて安倍政権の下では、アベノミクスという積極財政をとってきました。具体的にはマイナス金利政策と大規模な財政支出です。結果として株価は上昇し、失業率は大幅に改善されました。
財政規律派の官房長官
ところが、岸田政権で、今後財政規律路線が強まるとの見方が浮上しています。官房長官に就任した林芳正前外相は、経済政策面で財政規律派と指摘されているからです。
例えば、17年のロイター通信(日本語版)にも「プライマリーバランス(基礎的財政収支)黒字化を達成し、常に財政健全化を進めている姿勢を堅持することが必要」と述べています。
また、21年には、政府の財政運営を監視する独立機関設置を目指す超党派議連の共同代表発起人を務めています。こうしてみても財政規律重視のスタンスは鮮明で、減税や財政拡大路線とは対照的です。
清和会解体の影響は?
元々、財政政策の在り方をめぐり、自民党内では、財政規律を重視する議員らと、積極財政派の議員らが、それぞれ本部を設けて議論してきました。
積極財政派の代表は、旧安倍派でした。それが今や、解体の憂き目に遭っています。
かつては安倍派ががっちり実権を握っていたからこその株高だったのですが、今後は不透明感が増してきました。
そういった中、積極財政派の期待のホープは高市早苗さんでしょう。
財政健全化推進本部の新体制
これに対し、1月31日、自民党の財政健全化推進本部が新体制でスタートしました。本部長だった額賀福志郎氏が衆院議長に就いたことで退任し、新たに本部長に就いたのは古川禎久元法相、本部長代行には小渕優子元経産相、幹事長には青木一彦参院議員です。
特に、小渕優子さんは、今後絶対に要職について貰いたくないです。
まとめ
今回は、自民党の財政路線対立についてまとめました。
自民党は内部に、積極財政派と財政規律派を抱えており、激しく対立しています。
安倍派一強の時代は、積極財政派が強かったのですが、最近は分からなくなってきました。
今後も、両派の動向を注視していきたいと思います。
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