おもちの投資ブログ

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シリコンバレーから世界を塗り替える「テック右派」の衝撃:加速主義と新秩序の正体

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現在、世界の政治・経済のパワーバランスを語る上で欠かせない新たな勢力が台頭しています。それが「テック右派(Tech Right)」です。

かつてシリコンバレーといえば、リベラルで多様性を重んじる「民主党の牙城」というイメージが一般的でした。しかし今、その中心部から「規制を壊せ」「スピードこそが正義だ」「民主主義は時代遅れだ」と叫ぶ、極めて攻撃的でパワフルな思想が噴出しています。

なぜ、IT界の巨人たちはリベラルを捨てたのか? 彼らが描く「加速する未来」は私たちの生活をどう変えるのか? アメリカ社会の最前線で起きているこの巨大なパラダイムシフトについて概観してみます。

1. 「テック右派」とは何者か?:既存の保守ともリベラルとも違う新勢力

テック右派を、単なる「トランプ支持者」や「従来の右翼」とは、明確に異なります。彼らの最大の特徴は、「テクノロジーによる現状突破」を絶対的な善とする点にあります。

保守本流(グローバリスト)への拒絶

彼らが激しく批判するのは、リベラル派だけでなく、従来の保守本流(グローバリスト)も同様です。テック右派の目には、既存の支配層(エスタブリッシュメント)がグローバリズムを推進した結果、製造業は空洞化し、移民問題でコミュニティが崩壊し、アメリカの国力が削がれたと映っています。彼らにとって、旧来の政治家は「停滞を招いた共犯者」なのです。

「加速主義(e/acc)」という燃料

彼らの思想の根底にあるのは「e/acc(効果的加速主義)」です。

e/acc (Effective Accelerationism): 「テクノロジーの進化こそが人類を救う唯一の道であり、そのスピードを1秒でも速めるべきだ」とする思想。

AIやロケット開発において「安全性や倫理のためにスピードを落とす」ことは、彼らにとって最大の「悪」です。SNSのプロフィールに「e/acc」と掲げることは、今のシリコンバレーで最もクールな意思表示となっています。

2. キーマン:ピーター・ティールと「ペイパル・マフィア」

この潮流の精神的支柱であり、最大の黒幕と言われるのが、PayPal共同創業者のピーター・ティールです。

 

ティールは、単なる投資家ではありません。「パランティア・テクノロジーズ」を通じて政府の諜報・防衛に関わり、Facebookの初期投資家としてSNSの覇権を支えた「シリコンバレーの巨人」です。

  • ペイパル・マフィア: ティールが創業した企業からは、イーロン・マスクを筆頭に、YouTubeやLinkedIn、テスラの創業者など、現代のデジタル社会を作った怪物たちが輩出されました。彼らは互いに協力し合い、今や政治の世界にもその触手を伸ばしています。
  • デジタル・リバタリアン: 彼は「情報は自由に扱えるべきであり、国による管理は不要」と説きます。分散・自律的なインターネットの世界観を、国家運営にまで広げようとしているのです。

3. 政治への浸透:J・D・ヴァンスとトランプ政権への影響

テック右派の影響力は、もはや画面の中だけではありません。現実の政治権力を掌握し始めています。

その象徴が、副大統領として注目を集めるJ・D・ヴァンスです。彼はかつてティールの投資会社で働いていた「門下生」であり、ティールの巨額の支援を受けて政界のスターダムにのし上がりました。さらに、2028年の大統領選の有力候補としても目されています。

また、イーロン・マスクによるX(旧Twitter)の買収と、そこでの徹底的な「言論の自由(という名の規制撤廃)」は、テック右派の思想を大衆に広めるプラットフォームとなりました。彼らが提唱する「効率優先のテクノロジー主導国家」というビジョンは、トランプ政権の強力なエンジンとなろうとしています。

4. 独自の用語集:彼らが作り出す「新しい常識」

テック右派の議論を理解するために、彼らが好んで使うキーワードを比較表で押さえておきましょう。

用語 意味・背景
MEI 「実力・卓越性・知性」。多様性(DEI)を否定し、「成果を出す優秀な者が報われるべき」という能力主義
Decel (ディセル) 「減速主義者」。AI規制や環境保護を訴え、進歩を遅らせる人々を揶揄する言葉。
Little Tech GAFAのような巨大企業(Big Tech)に対し、規制を破壊しようとするスタートアップや個人開発者。
Roko's Basilisk 「将来の超知能AIが、開発に協力しなかった人間を罰する」という、加速主義を正当化する思考実験。

5. 私たちの生活はどう変わるのか?

「テック右派」の台頭は、単なるアメリカの政変ではありません。私たちの働き方や価値観にも直接影響を与えます。

働き方の二極化

「昭和的な協調性」や「長時間オフィスにいること」は軽視され、AIを駆使して圧倒的な成果を出す「個」が評価される時代になります。AIツールが規制なしで進化すれば、これまで数時間かかっていた業務が数分で終わるようになり、その「効率」を最大化できる人間が勝者となります。

DEI(多様性)からMEI(実力)へ

すでにアメリカの大企業(フォードなど)では、DEIの取り組みを縮小する動きが出ています。これは「ウォーク(意識高い系)疲れ」への反動であり、よりシビアな「結果至上主義」へのシフトを意味します。

日本にとっての好機?

実は、日本はテック右派にとって「理想の地」になる可能性があります。日本の著作権法機械学習に対して世界的に見ても寛容(AIフレンドリー)です。また、深刻な人手不足に悩む日本こそ、「人間をAIやロボットに置き換える」というテック右派的な自動化が最も歓迎される土壌があると言えます。

結論:加速する世界ーそれは外国人労働者が不要となる社会

「民主主義は古い」「テクノロジーに強い者が国を動かすべきだ」……彼らの主張は時に極端で、危うさを孕んでいます。しかし、停滞する現代社会において、彼らが放つ「圧倒的な解決力」と「スピード感」が、多くの人々を惹きつけているのも事実です。

特に、人手不足に悩む日本経済にとって、外国人労働者に頼らない形での解決策になる可能性が高いことは、日本人にとっての朗報です。

私たちは、AIがもたらすイノベーションの恩恵を享受するとともに、不要となった外国人労働者からとっとと帰国してもらう、それが可能となる未来が待っているのです。

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